デザイン

プロダクト開発は私たちのデザインプロセスの中心となる部分です。ヨーロッパにおいて、建築家のフィールドは都市デザインから工業デザインにまで渡っていると考えられます。かのル・コルビュジェが言ったように、建築家の仕事は都市のデザインからスプーンのデザインまでを予定しなければならないのです。
柔軟性とフィールドを越えた探求により、プロジェクトにおいてグローバルな視野に立つことができます。
私たちにとって、創造性と偏見の無い見方によって純粋にものの材質と形状に着目することは、機能的なアイデアを生み、新しいプロダクトを開発することを可能にします。

写真の説明：
透明アクリル使用の背面（図柄）が差し替え可能な椅子 ／ 桜材、ブラッシングされた銅、手作りタイルで構成されるカスタムキッチン ／ ストゥッコの壁に独特の効果を生み出すメタリックワックス ／ 家具に貼り込まれた革のボーダー

本ショールームの家具は全てカスタムメイド品です:
受付カウンターはコンピューター･ワークステーションやファイルキャビネット、そしてハイカウンターという 実用的機能を備えた上で、コンパクトに仕上げました。全てが手を伸ばした範囲内にまとまっている使い勝手の よいカウンターです。

デザインは偏見のない新しい解決策を求めています。よいアイデアは余分なコストをかけずに大きな付加価値を生み出します。

天井はインテリアの中でも見過ごされがちですが、照明や採光との相乗効果でドラマチックな空間演出が可能なのです。また、人体を支えたり接したりする床や壁とは違って、素材選択の自由度も高く創造性に富んでいます。

• 天井はクリスマスライトとコーティングされたトレーシングペーパーで作られています。アクリルミラーで作られた下地は不思議なライティング効果を生み出します。
  
• PVC網入り波板（1㎡=1,200円）を使ったもう一つの天井ソリューション。ミルキーホワイトの色が宇宙的な感覚をもたらし、効果的なバックライトとなっています。
  
• ロフトのフロアは、金属の構造上に木材をスリット状に張っています。天井からの光がスリットを抜けて降り、拡散しつつ柔らかな雰囲気を醸し出します。
  
• ダウンライトを支持するパネルは、天井の形状とのコーディネーションの結果、幾何学的なパターンに配置されました。天井を張らず、パネルが天井の表情を作ります。
  

ローコストな材料が通常の使われ方から離れて使われることで、ほとんどそれとは分からなくなります。例えば、2x4材で作られたスリット（システムウォール－写真左）は、でこぼこした表面をつくり特別な印象を与えます。さらに、シェルフやテーブルなどルームアクセサリーを好きなときに好きな場所に差し込むことができるため、これらが柔軟性をもって利用できます。壁は視覚的な要素だけでなく、機能面での可能性も秘めています。

• スタジオ・ドディチ自慢のシステムウォール。クリア塗装仕上げ。
• 私たちは、空間に光をもたらし視野を広げるためにワイドなミラーを使用します。コーナーに曲面を作ることは空間に流れを生み出します。 形や面の異なった壁を同じ質感で仕上げると違和感がある場合、それぞれ意識的に別の材質で仕上げることで調和を図ります。
• 材料の創造的利用: フローリングは壁に使われることで材料のディテールと遠近感が増幅されます。
• 新しい材料の開発： 陶器の技術によるタイルパネルは、独特の色と質感を提供します。

床はインテリア、エクステリアともに空間を決める最も重要な面です。私たちは構造の中で使われるクリエイティブな材料の利用を提案します。 不幸にも外の空間（道路など）にアスファルトが単一的に使われるのと同じように、床がインテリアを満たす単一の面であって欲しくありません。床は記憶の痕跡、強度、過去の使用、循環などを表し、狭い部屋を広く見せたりするなど、変則的な空間にバランスを与えるのです。.

写真の説明：

• カラーPVCタイルと、ビニルコーティングされた木材のストライプ。そしてPVCを溶かし込んだ目地。
• 異なった色の竹タイルとヤシタイルが違うエリアを表す構成物として使われます。
• 玉石のような石材、スレートのシートやブロック、異なった厚みが、ローコストで自然な風合い、活き活きとした表面を生み出すために構成されます。
• レザーストライプ（革）の巾木